官僚に学ぶ仕事術 ?最小のインプットで最良のアウトプットを実現する霞が関流テクニック? (マイコミ新書)
- 作者: 久保田崇
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2011/05/24
- メディア: 新書
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内閣府官僚の久保田氏の著作。本書を読んでいると改めて、官僚になるような人の頭の回転のよさ、効率(割り切りも含む)のよさ、好奇心の旺盛さ、我慢強さなどに感心させられる。
一方で、その仕事こなし能力や我慢強さのせいで、意味の薄い理不尽な作業までもを引き受けてしまっているようにも感じた。特にいわゆる「永田町」対策。前日の業務時間終了後に質問予定項目が提示され、翌朝までに回答用メモを作成完了させる必要がある。これは仕組上おかしいと思うが、彼らはこれをこなしてしまうのだ。
テレビ中継を見ていても、主に野党の質問が建設的な議論につながっていると感じることは皆無であり、そんな「仕事をしているフリ」議員のために官僚が心身を削っているかと思うと、やるせない気持ちになる。
なお、本書では効率のよい英語学習についても触れられているが、この部分だけ、粒度が細かいように感じた。つい語ってしまったのだろうが、他とどうようの粒度にとどめて、そのぶん、もっといろいろな話を聞かせてもらいたいものだと感じた。
ともかく、仕事をこなすために、あるいは持ち前の好奇心の旺盛さで、新たな事柄にどんどん挑戦し吸収していく様は、共感とともに尊敬の念をいだいた。
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