- 作者: マーシャルゴールドスミス,マークライター,Marshall Goldsmith,Mark Reiter,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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これは非常に耳の痛い本だ。
なんたって、成功した企業のエグゼクティブでさえ持っていた「イヤな面」「ダメな点」を改善した例を満載し、どうすればいいのか(私の表現で言えば「どうしたらトクなのか」)の本質を解説しているのだ。
本書を読んで全く心にグサリとこない人は、余程の聖人か、余程自己分析力(あるいは現実を受け入れる能力)がないのだと思えるくらい、本書で述べられていることは人間活動の本能的な部分なのかもしれない。それだけに、意識して発想や行動を修正していくことで、「楽しい」人生を送る助けになるように感じた。
「自分らしい行動」に固執したことが本質的に良い環境を作る妨げとなっていたことに気づいたマネージャの話は、特に興味深い。
本書の内容は多岐にわたるので、ここでは、4章「20の悪い癖」で挙げられた項目名のみを紹介したいと思う。興味を持った方はぜひ本書を読んでみてもらいたい。
20の悪い癖
・01)極度の負けず嫌い
・02)何かひとこと価値を付け加えようとする
・03)善し悪しの判断を下す
・04)人を傷つける破壊的コメントをする
・05)「いや」「しかし」「でも」で文章を始める
・06)自分がいかに賢いかを話す
・07)腹を立てているときに話す
・08)否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う
・09)情報を教えない
・10)きちんと他人を認めない
・11)他人の手柄を横どりする
・12)言い訳をする
・13)過去にしがみつく
・14)えこひいきする
・15)すまなかったという気持ちを表さない
・16)人の話を聞かない
・17)感謝の気持ちを表さない
・18)八つ当たりする
・19)責任回避する
・20)「私はこうなんだ」と言い過ぎる
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