sakaikの日々雑感~日常編

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サイボウズの株主総会に今年も出席してきました

 数年前より「社会勉強」と称して、いくつかの株主総会に出席させていただいてきましたが、およその雰囲気は分かったので、今年はこのサイボウズだけ参加させていただくことにしました。この会社の総会からはまだまだ学びたいことがいっぱいあるというか、自分が総会を開く立場になったら、こんな運営ができたら格好良いな、というあこがれも含めて。


 今年もサイボウズは、より「オープン」な株主総会をやってくれました。見ているこちらのほうがドキドキしてしまうほど、株主および株主候補(つまり一般の人)と真っ正面から対峙しています。大きく3つ。


 (1)ニコ生での中継。昨年はustreamの中継を行ってたいへん驚きましたが、今年はさらに本格的な総会中継を行いました。最大15,000人を超える視聴者がいたとか。15,000人以上が見ている株主総会って、数える程しかないんじゃないかしらん?


 (2)従業員の総会への参加。サイボウズ社には従業員持株会があるので、その中で希望した人が総会に出席しているとのことでした。普通の株主は机と椅子のセットになっているところを、従業員は右端のほうで椅子だけ、という環境。「この場では質問させないことにしていますから」というのは「内と外」の微妙なバランスを勘案しての判断なのだろうな、と推測しました。個人的には、株主の権利として質問してもいいと思うのですが、そうすると「内」の人が総会の雰囲気を誘導していると取られることもあるのかもしれませんね。従業員持株会からの質問は事前に受けておいて、それをこの総会の場で紹介、回答するという形式が良いのかもしれません。


 (3)質疑への役員以外の回答。もうこれは私にとって、驚き以外の何物でもありません(いい意味で)。株主総会は会社の運営主体たる取締役会が株主に対して説明を行うものであって、従業員が株主に説明するものではないものと思っています。発言内容に対する責任や、迂闊なことを言ってしまって荒れる危険性などなど、とにかく安全に総会で決を採ることを優先するならば、まったくやる必要のないことです。それを敢えて実施したことは、表面を取り繕った説明だけでなく、なるべく本当の会社の姿を株主に伝えたいという姿勢なのだと、強く印象に残りました。冒頭で「従業員に対して質問してくださっても結構です」というのは、自信と信頼の顕れなのでしょうね。


 結局は大株主の賛成で過半数可決はあらかじめ決まっているのだろう、と思っていたら、どっこい! 発行済株式527,578株に対し、上位10大株主の保有数は245,493株。46.5%なのです。あと18,300株程度の賛成を得ないと半数に達しません。

 ・・・と書いて、ふと気づいたのですが、過半数の母数は「発行済株式数」ではなく「議決権数」ですかね。だとすると、当日の議決権は行使書の提出数あわせて 316,676になるので、上位2名(取締役)だけで余裕で過半数ですね。

 いずれにせよ、過半数あるからできる、持っていないからできない、ということではなく、株主に会社をもっときちんと知ってもらいたい、そのために包み隠さず説明するし公開する、という姿勢が優先されているこの総会だと思っています。


 そのほか、つれづれと感想など。

・開始前に製品紹介ビデオを流していましたが、大音量やひっきりなしにリズムが刻まれる音が苦手な私には、ちょっと疲れちゃいました。早めに着いちゃったので何度も見ることになったし(笑)。

監査役のうち2名の方は、上着の前ボタンが開いていて、なんだか少しだらしなく見えました。そうか、あんな風に見えるんだな、自分があぁいう立場になるときには気をつけよう、と思いました。

・昨年に引き続き議長席には2台のディスプレイモニタ。他の役員や監査役のところには、なし。映像は彼らの背後に映されていて見えないので、あれ、結構ストレスたまるだろうなーと思いました。私だったら「ヒマだから私の前にもモニタ置いてください!」と言っていそう(笑)。

・「国内ではIBM(Notes)をやっと抜いた」「敵は Google

・MSとの提携は順調。いい意味で上手に利用していきたいとのこと

・Kintone=クラウドでのアプリ開発のプラットフォーム(Paas)。秋発売開始予定。今後の軸を目指す。

・アプリ販売としては市場が伸び悩んでいる(まだまだ伸びシロはあるが以前ほどではない)、クラウド化が必須。そのために来期の配当が少なくなるかもしれないが、とにかく来期はサーバへの設備投資をさせてほしい、との説明。説得力がありました。

内部留保が一定規模になったので、今期から配当性向を50%目安に引き上げる

・「有価証券20億」って何を持っているのか少し不安になっていましたが、譲渡性の預金とのこと。さすが堅実。

・「抱合せ株式消滅差損」という言葉を初めて知りました。対して資本?資産?が増える様子が決算書から見えないので、これって実力以上の株価で子会社株式を持っていたということ??よく分かりません(^^;

・「米国法人をふたたび!」

・議長以外の役員が答える際に「青野が説明したとおり・・・」等、頻繁に「青野さん」が出てくるので、笑いをこらえるのが大変だった。株主総会上、青野さんという方はいないので(笑)。

・株価低迷の現状に対し、自社株買いの可能性について言及。できればそんなことをしないでも市場が株価を押し上げてくれるといいのですが、そうでないなら選択肢としては嬉しいかも。

・今会社がやっていることや、これからやりたいことの思いを語る青野さん(通称)は、本当に楽しそう。

・一番最後に役員が(普通はウラのドアから退場するのに)出口のほうへ向かい、お見送り。結婚式みたい(笑)。却ってこちらのほうが緊張しちゃって、軽く会釈だけして出てきてしまいました(^^; 


 こんな感じで、今年も出席させていただいて、良い空間に身を置かせていただいたなと感じた数時間でした。

 前日夜から体調を崩しはじめ、帰宅後の夜から発熱、週末になってもまだ治らず、という状況での出席でしたが、それでも出席させていただき良かったと感じています。


 私も、もっと、がんばろ!



2010年の感想文:

http://d.hatena.ne.jp/sakaik_life/20100421/cybozu

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