FBI式・人の心を操る技術

ＦＢＩ式 人の心を操る技術 (メディアファクトリー新書)

　これは非常に興味深い本。人間が一瞬だけ本能に従って見せるしぐさから本心を想像する方法から、それを自らが把握することで自らの立場をコントロールする方法まで、エピソードとともに紹介されています。　こういう本を読んで、「なるほど、やってみよう！」と思わない点が私の向上心の方向性なのですが(笑)、納得感がある部分も多くあり、おもしろく読めました。

　「右上を見たらウソをついている」「右側に立たれるよりも左側に立たれる方がおちつかない」と世間で言われているようだが、これらは誤っていると著者は指摘しています。これは同様に本書で紹介されている内容ひとつひとつに対しても言えることで、この本に書かれていたことを鵜呑みにしてはいけないという教訓でもあると思います。（状況によって変わるから、しぐさに対して１：１で心理をひもづけてはいけない、ということも、何度も本書内で指摘されています）

　とはいえ、いわゆる「チェックポイント」に気づくための視点を与えてくれている点でも、やはり、非常におもしろい本でした。

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