sakaikの日々雑感~日常編

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小さなお店のツイッター繁盛論

小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力

小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力

 ある時期からTwitter上でよく目にするようになった「豚組」。見ていると、Twitter上のやりとりで予約が完了したりしていて、「なんかこれすごい!」と強く印象に残りました。

 その豚組シリーズのオーナーである @hitoshi さんが書いたのがこの本。たまたまこの本の担当編集者さんとご縁があり、発売を心待ちにしていたのですが、amazonから届いた本を見てびっくり。もっと薄い本だと思っていたんです。300ページ超。@hitoshiさんの重いが込められた本だと感じました。


 内容としてはいくつかの独自の具体的な工夫についての紹介もあるものの、ごくごくあたりまえのことが唱えられています。あたりまえのことをコツコツとしっかりやる、商売に王道なし、ということなのかもしれません。

 この本では「Twitterを使って」という部分が主題としてクローズアップされてはいますが、多くの飲食店経営の方は(私の印象ではありますが)この本を読んでも同じような成功につなげるのは難しいだろうな、と感じました。つまりそれは、ツイッターをどう利用するかという話の前に重要なことがあるからです。 お客さんの顔や好みを覚え、機会があれば声をかけ、適切な(決して卑屈ではなく)コミュニケーションが取れること。 これがあたりまえにできている人が、直接会うとき以外にも同様の交流を広げることができる道具、それがツイッターなのだと思います。 実店舗でのコミュニケーション力が低い人が、Twitterを使ったからって客が増えるわけありません。(もちろん、口べたとか直接話すのは緊張しちゃう人が、文字だと素直に表現できるケースはあるでしょうが、これは「口での表現力」が多少不足していただけで、お客さんに対するおもてなしの心やコミュニケーションをはかりたいという思いの強さは持ち合わせてのことだと思いますので、先に述べたことに矛盾しません)


 とは言え、具体的な行動事例の紹介や、その時何を考えていたかという思考の説明など、この本には具体的な事象の紹介が多くあります。必ずしも飲食店のみでなく、人と交流することがあるお仕事(つまりほぼすべてのお仕事だと思います)の方に、なんらかのヒントになるのではないかと思っています。

 読みやすいし、さすがの気配りの行き届いた本なので、ぜひみなさんにお勧めしたい本です。


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