sakaikの日々雑感~日常編

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ジロ・デ・イタリア2010第20ステージ。チマコッピの争いでシモーニは!?

 ついにここまで来ました。最終山岳ステージ。チマコッピを含む20ステージ。

天候があまり良い状態でなく、何度も中継電波が途切れるというハラハラする流れでしたが、チマコッピの良いところでは無事中継してもらえて、よかったです。


 細かい話は置いておいて、チマコッピであるガビアの入り口では、例によってリクイガスの「緑の山岳列車」が集団をコントロール。これぞグランツールの総合優勝を狙うチームの動きですよ! ペレイロ塩の「大逃げ容認優勝」とかサストレの「成りゆき戦術成功優勝」などを見せられると、3週間グランツールに付き合ってきたのがばかばかしくなります。その意味で今回の、バッソのチームが総合優勝を狙い、そして獲った(というかこのまま獲りそう)という展開は納得のいくものであります。


 ガビアに入ると、シモーニがアタック。ブイグのチョップと2人になり、実況が「シモーニ・チョップ!」と。なんだか強そう。事実「シモーニ・チョップ」は他の選手らをなぎ倒し、2人のままチマコッピ・ガビアの山頂へ到達しました。山頂ポイントの直前にkmポストがあったりして判りにくかったのですが、このジロを最後に引退することが決まっているシモーニのために、世界中の 97.3% の人が「シモーニにチマコッピを!」と願っている中、空気を読まないスイス人、チョップがするするっとチマコッピをトップで通過。その後下りでシモーニを引き離し、単独走行のままゴール。ステージ勝利を得ました。ゴール後のインタビューでこのことに触れられると「だってシモーニは何度も勝っているだろう?僕はまだ1回も勝っていないんだ。僕が勝つのが当然だ」というような事を言っていて、なんか納得してしまったのでありました(笑)。


 総合のほうは、ガビアの登りでエバンスが抜け出し、リクイガスは容認の方向。エバンスはまたしても「定位置」2位でゴール。その後、バッソスカルポーニが一緒にゴール。さらにアロヨとニバリがほぼ一緒に(タイム差つきましたが)ゴール。結局他の総合狙いの選手らはBassoに対して攻撃らしい攻撃を仕掛けられなかったのでした(または攻撃したのに相手にもされなかったエバンスとか。。。)。

 7分近く遅れて、シモーニがひとりでゴール。両手を放して状態を起こしたままゆったりとゴールに入って来ました。すべてをやり尽くした満足と感謝の表情。じーんと来ました。 若手の大金星、総合を巡る争い。いろいろあったステージだったけれども、チマコッピとこのゴールのシモーニの姿が、私にとってこのステージ最大のプレゼントでした。 おつかれさま、シモーニ


 そして我らがアラシロ。辻さんの電話レポートで「ガビアを "たったの" 5分遅れで通過した(グルペットは30分程度遅れ)」という情報が入っていましたが、なんと 19:12 遅れの49位でゴールしました。モンクティエと一緒。グルペットは 37:54 遅れで、76位からの64人だったので、それと比べてもその速さがわかるでしょう。ツールなんかでは山のステージでの逃げなんか決めちゃったりしないかな?そして水玉ジャージ着ちゃったりしないかな?などとも期待してしまいます(^^)。

 これによってアラシロは総合順位を 93位 に引き上げました。ついに二桁ですよ!総合順位が。嬉しいですねぇ。タイム差を見ると、ITTで余程のことがなければ2桁順位はキープできそうです。基本的に総合順位は気にしない立場(必要なアシストをしたり、ステージ狙いのアタックを決めたりしなければグルペットでゴールすればOK)でありながらこの順位。本当にすごいことだと思います。ステージ最高順位3位という記録もこのジロで打ち立てましたしね^^ 


 あとは明日のITTを残すのみ。総合3,4位、6,7位が僅差で入れ替わりの可能性もあり、最後まで目を離せません。

(それぞれニバリ/スカルポーニポルトヴィノクロフ

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