トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀―11万人の顔を創った美粧師が明かす
- 作者: 岡野宏
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: 単行本
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不潔であることは論外だが一定以上の「きれいな=清潔な」格好をしていれば十分ではないか、というのが私の考え。むしろ格好を気にしている時間と労力を、自分の内面を高めるために使うべきであろう。中身がないのに外面だけを取り繕う姿は、うすっぺらでみっともない。 またいわゆる「オシャレ族」な視点で「この人は靴が丁寧に磨かれていないからダメな人」と見下すような人は、逆に軽蔑の対象でもある。
なんてことを思いつつも、著者が長らくNHKのメイクさんとして勤められた方であることからも興味を惹き、読んでみることにした。密かな心中としては、自分が内面(実質)を高める速度が落ちている感覚もあり、中身がダメでも見かけで少しでもポイント高くなるとしたら、やったほうがトクだろう的な日和った思いがなかったといえば嘘になる。
しかし、、、私にはやっぱり合わないなぁ。「見た目」にこだわるのは、時間も金銭も要する物だし、いわゆる「考えなければならないこと」が増えることでもある。リーゾナブルな値段で、毎日(あるいは買い物などで)それほど時間を取られることもなく、気にしすぎて疲れることもなく、カッコヨクなれるのならばそれに越したことはないが、すべてその逆であるという印象を受けたし、当分この本に書かれていることを賞賛できる自分にはならないのだろうなと感じた。
こういった美粧関係の仲の良い知り合いができて「お友達価格」で「ホンネで語って」試せるのならば、もしかしたら急に目覚めてしまうかもしれないが・・・・
自分がどうするにせよ、「こういう世界」があることを知っておくことは損ではない。自分の思いも寄らぬところで自分を見下している人がいるかもしれないことをせめて知識として知っておけば、幅広い対応を冷静に行うことが可能になるかな、と感じた。
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